ハッカーと言っても、実はたくさんのカテゴリに分かれること、知っていますか?
その中でも正義の味方が「ホワイトハッカー」いわゆるセキュリティエンジニア。
本当の悪者は【クラッカー】と言います。
本当のハッカーの意味と他たくさんのハッカーと呼ばれる8種類のハッカーを紹介します。
ハッカーの本来の意味とは?
ハッカーとは天才プログラマーの事。
誰よりも高度な技術や知識を持つ人の事を言います。
要はコンピューターに関する知識・スキルが他人よりもずば抜けている人の事。
誰でもなれる訳ではない程レベルの高いプログラマーのことを指します。
1,000人に一人と言われるハッカーは、通常エンジニアのパフォーマンスの100倍近く段違いのクオリティを持っています。
その為、就職でも10人の凡庸なエンジニアを雇うより、一人の天才エンジニアを例えば年収1億円で雇った方が企業側としても結果コストダウンに繋がるため、「天才採用」という取り組みで求人をかけている企業もあります。
ハッカーになるためには、スキルを磨き続け、プログラムを習得し続けなければなりません。
洞察力も必要となり、誰でもがなれる訳ではないのが現状です。
そもそもハッカーと言われる由来は
※Wikipediaより
鉄道模型を作る人達って、その道のマニアですものね。
納得・・・。
他にも
- 道具一つで何かを作る能力のある人
- 冷蔵庫の余り物で手早く料理する人
もハッカーと呼ばれました。
今の時代でいう「臨機応変に対応できる人」ですね。
ハッカーの語源、hackは直訳すると「叩き切る」という意味ですが、
石橋を叩いて渡るような堅実な仕事ぶり
とも捉えるそうです。
その堅実な仕事に、プラス機転を利かせ、他人では出来ない仕事を得意とする人をハッカーと呼んでいたようです。
ハッカーとクラッカーの違いは?
その後、インターネットが流通してきた頃ハッカーは
- わざと他人のセキュリティを突破し、相手にセキュリティ対策が甘いですよと知らせてあげたり
- わざとウイルスを作成して対策方法を開発したり
そうしながら、現代のIT社会の技術向上に貢献してきました。
しかし、ハッカーの中には皆が皆正当の道を歩むわけではなく
- プログラム機能について探求するのが楽しい人
- プログラミングが楽しい人・得意な人
- プログラミングのエキスパート
- プログラミングを仕事としている人
- ハッカーのファン
- 違法だと知りながらも解読しがたいプログラムを突破する事に快感を感じる人
- 機密情報を盗み出す人
等、ハッカーの中でも人種が分かれてきました。
ハッカーと呼ばれるまでに成長した人たちを悪用しようという人たちも現れ、仕事をしてもらった人たちには高額の報酬がもらえるようになったりしたことで、悪の道へ進む人も増えてしまったんです。
その悪の道へ進んでしまったハッカーの事をブラックハッカーもしくはクラッカーと呼びます。
その為、ハッカーの種類をざっくりと分けると
- ホワイトハッカー(善意ある天才プログラマー)
- クラッカー(悪意ある天才プログラマー)
こうなるんです。
では、更に詳しく解説していきますね。
ハッカーの種類
実はハッカーは8種類のハッカーに分かれます。
1. ホワイトハッカー
ハッカーの中でも警察や国、大企業のセキュリティ対策に関わるいわゆる正義の味方がホワイトハッカー。
守りのハッカーとも呼ばれ【セキュリティエンジニア】として活躍しているのが、ホワイトハッカーです。
ホワイトハッカーはこの先もどんどん需要が高くなります。
誰でもがなれる訳ではありませんが、可能性は伸ばしたいですよね。
目指すならホワイトハッカーです。
2. クラッカー
悪意の気持ちでクラッキングを行うハッカー。
情報の破壊や不当な複製をしたり、アクセス制御の突破など、違法だと分かっていて不正な行為をするハッカー。
主にコンピュータウイルスのような不正行為を目的とするアプリケーションを作成したりします。
ブラックハッカーとも呼ばれることもあります。
3. アタッカー
クラッカーの分類で、アクセス制限の突破や制御機能の破壊を特に好みます。
4. ヴァンダル
アタッカーの中でも破壊するのではなく、チャットや電子掲示板など不特定多数が参加する
ネットワーク上で妨害行為を行う者。
情報交換を阻止し、スパム投稿を行います。
5. フリーカー
電話回線に精通するクラッカーの事。
送話器から一定の周波数を送信したり、クレジットカードを悪用したりして不正な通話をいます。
6. スクリプトキデイ
不正用に作成されたアプリケーションを真似て、複製するクラッカー。
7. ワナビ
コンピューターの知識スキルは長けているが、高技術ではない人達。
中途半端なスキルと知識で「自称ハッカー」が多く、匿名コミュニティなどで活動し、スクリプトキデイと同じような行動を行う。
8. ニュービー
IT知識のないど素人で、ハッカーに憧れている新米さんの事。
知識も技術もなく、ただハッカーになりたくて、一生懸命勉強して正真正銘のハッカーになる人もいれば、ワナビで終わる人もいます。
この8種類のハッカーの中でも、技術が高く知識も豊富な人をひっくるめて「ハッカー」と言います。
クラッカーもアメリカではハッカーとも呼ぶため、どちらでも同じ、というような意味合いもあります。
しかし、近年ハッカーの事件が増え過ぎて、全てのハッカーの印象が悪くなるために
- ホワイトハッカー
- クラッカー
に分類したのです。
「How To Become A Hacker」(ハッカーになるための方法)の著作者であるエリック・レイモンドによると、
- ハッカーとは何かを創造するもの
- クラッカーとは何かを破壊するもの
と書いてあります。
また、
「俺ハッカーだぜ」
と自分で名乗る人ほど「クラッカー」である可能性が高いとも語っています。
何故クラッカーが生まれたのか
ハッカーになる為には、独学で登り詰めた努力の天才がほとんどです。
そこまで登り詰める為には、ハッカー自身がウイルスを作成したりハッキングしたりして、技術を上げています。
そうしないとウイルス対策をする事も出来ませんし、その知識なしにハッカーになる事はあり得ません。
そして、技術が高まれば高まるほど、難関な問題を突破したくなり、更に技術を上げていきます。
そうやって自分のスキルを上げていき、正当な道でセキュリティ対策等の仕事に就くのが本来のハッカーなのですが、ここで善悪に分かれる人が出てきました。
それが他人を攻撃するクラッカーと呼ばれる人たちです。
クラッカーで捕まる人の特徴として、中学生が多いという事。
・メルカリでウイルスをダウンロードできるサイトを販売
・他人がパソコンに打ち込んだ内容などをのぞき見ることができるウイルスを作成し、インターネット上にアップロードした
・インターネットバンキング利用者のIDやパスワードを盗み取るウイルスを保管していた
・コンピューターウイルスを作った
これらは全て中学生の犯罪です。
他に読売新聞では
高校1年生の少年が不正アクセス禁止法違反などの容疑で書類送検された。パソコンをウイルス感染させてID・パスワードを盗み取ったほか、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)に感染させた疑いがある。
学生達は罪の意識が軽く、友達にウイルスをまいてやろうと思ったなど、中学高校の友達への嫌がらせが、クラッカーへと成長させてしまいました。
罪の意識が低い為に、善悪の区別がついていないことも多いかと個人的には感じます。
- 誰かに自分の実力を見せびらかしたい
- 突破できた時の爽快感
- やり切った感
このような感覚は若い世代だけでなく、大人にもあるものです。
しかし、そこに目を付けた闇組織が、子供という事を上手く利用して、仕事を依頼したり悪の道に走らせたりすることは否定できません。
あるブログでは
コンピューターウイルスを作った疑いで逮捕された、ハッカー集団の中心メンバーと思われる少年が、作ったウイルスは全て仲買人に売却のみしていたと供述。
「ぼくが売ったウイルスは、3ヶ月から半年は世に出ない」と言って、こう続けた。
「でもネット上にぼくの作ったウイルスが登場すると、翌朝にはウイルス対策ソフトが完璧な退治方法を発表するんだ──まるで半年前から対策を研究してたかのようにね」
少年はそう言って以後、黙秘を続けている。
こ、怖すぎるっ( ゚Д゚)
裏では、ウイルス作成者とウイルス対策を販売しているのは同一人物だという噂も。
才能あふれる若い世代のITレベルが高すぎます。
この実力を世の中の為に役立てるように、大人が誘導してあげる必要性もありますね。
ホワイトハッカーとは?からなるための方法や年収・資格・学校を総まとめした記事はこちらから!
まとめ
近年、ホワイトハッカーに憧れてその道を進もうと大学を選んだり、専門学校に通ったりする人も増えました。
知り合いで現役プログラマーさんがいるのですが、やはりホワイトハッカーいわゆるセキュリティに強いプログラマーは引き抜きも多いのだとか。
国から直接依頼を受けて仕事をしている人もいたり、大手企業からの依頼もあるようです。
そしてその報酬額が普通のプログラマーよりも破格にいいと、知り合いプログラマーは言います。
ホワイトハッカーの年収や求人についても記事にしていく予定です。
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