2019年。
防衛省がホワイトハッカーコンテストを開催しました。
サイバー攻撃が日々過熱する中、もはや防衛相の人間だけでは対処できない為、民間人の優秀なセキュリティエンジニアを集めるために。
国からも求められる人材「ホワイトハッカー」ですが、気になることもたくさんあります。
- 年収は?
- 学歴は
- なるには?
- 専門学校は?
- 資格は?
そんな疑問にお答えしつつ、過去の独学ホワイトハッカーから学べる事とは。
ホワイトハッカーとは?
ホワイトハッカーとは、コンピューターの知識・技術が共にずば抜けているエンジニア。
もう一つの呼び名を【セキュリティエンジニア】とも言います。
セキュリティは、コンピューター関連の中でも最も高度な知識と技術が要求される分野。
毎日、世界中のサーバーにハッキング行為を仕掛けてくるクラッカーに対しての防御を行うのが、セキュリティエンジニア=ホワイトハッカーの最も重要な仕事であり、なおかつ今最も求められている人材でもあります。
国もホワイトハッカーの育成に力を注いでいるほど。
この先もますます需要は高くなる職業です。
ハッキングとは?
ハッキングといえば、悪の悪者が他人のコンピューターに不正侵入するというイメージですが、本来そのような行為はクラッキングと呼びます。
ハッキングは本来は悪意のある行為ではなく、工学に対して高度な技術と知識を設計、調達、建築をする「エンジニアリング」を指します。
しかし、プログラマーの中には自らの高度な技術と知識を悪用するものも出てきました。
自分の力を試してみたい、人に見てもらいたいという思いから、自分がしている行為の悪用性の気づかず、法律を犯してしまう人もいました。
その人たちが自らを「ハッカー」と呼ぶようになり、そこから
- ハッカー(本来のセキュリティエンジニア)
- クラッカー(サイバー攻撃を仕掛ける悪者)
との境がなくなってしまい、他人のコンピューターに忍び込むのは、全て「ハッキング」という風に名付けられてしまったのです。
クラッカーとハッカーの違い、更なる8種類のプログラマーの存在とは?
ホワイトハッカーの年収
ホワイトハッカーが主に請け負うセキュリティは、高度な技術と知識、そしてスピードが求められます。
日々のサイバー攻撃に対応できる人材として、一目置かれるホワイトハッカーの年収は、平均約760万円といわれており、更に資格や経験がある場合だと1,000万円年収も可能。
大手転職サイト「マイナビ」の求人募集では、何かしらの経験、資格等必要とはなるものの、初任給から年収450万円以上の募集が多数。
そこから経験や実績を踏まえて1,000万円の年収となっています。
但し、学歴も経験もなく高収入を得ている人達もいます。
中国では、中学生、高校生のうちにハッカーとしての実力を上げて、大手企業からスカウトされるケースも。
学歴がないのに、年収約800万円という強者もいるそう。
ホワイトハッカーの年収は、初任給から高額で、経験を積めば積むほど更に上がるというのが今の現状です。
ホワイトハッカーになるには?
国が設立したNISC=内閣サイバーセキュリティセンターが任期づけでセキュリティエンジニアを募集した必要不可欠なスキルは
- IT系の高専もしくは大卒以上の方
- IT・セキュリティ分野での研究実績がある、もしくは実務経験5年以上、もしくは情報処理技術者試験(高度試験)と同等以上のIT・セキュリティ関連の資格をお持ちの方
- 英語能力がある方
その他、内閣サイバーセキュリティセンターが非常勤で募集をかけているのが
- 大卒以上の学歴
- サイバーセキュリティ及び情報システムに関する一定の知識、情報システムの開発・運用に関する実務経験
- 官民の多様な組織間の調整に必要な折衝能力、一定の事務処理能力及び説明能力を有する
これに
- 情報処理安全確保支援士等
- 情報セキュリティ
に関連した資格を有している者を優先して採用すると記載があります。
大手転職サイト「マイナビ」では、セキュリティエンジニアの求人募集条件が
- 何かしらのエンジニア経験3年以上
- サーバ、ネットワークなどのインフラ関連エンジニア経験3年以上
- アプリケーションエンジニア経験/インフラエンジニア経験/セキュリティエンジニア経験/先進技術の研究開発の経験いずれか3年以上お持ちの方
- ネットワークやサーバなどのIT基盤と、最新のセキュリティ動向に関する知見があり、セキュリティリスクの特定ができる方
となっています。
ホワイトハッカーになる前に、経験と知識、そして技術がないとホワイトハッカーとして働くことができません。
これらを踏まえて、ホワイトハッカーになるには
- コンピューターに関する全ての技術・知識を持つこと
- 経験を積むこと
が必須となります。
昔は独学でホワイトハッカーになった人も多数いました。
こちらの記事で紹介されている人物たちは、皆独学です↓
この有名人たちに共通していることは
- 子供の頃からパソコンに触れていた
- 一つのことにとことん打ち込める
- コンピュータおたく
ということです。
でもこれ、並大抵のことではありません。
完全にコンピュータおたくにならないと、ハッカーとしての実力まで成長するのは厳しい。
今は、セキュリティに関する専門学校や大学も多々あります。
また、そのような特化した学校だと、そのまま就職に繋がることが多い。
平均して3年以上のエンジニア経験を求められるセキュリティエンジニアですが、まずは3年間働ける場所を見つけなければなりません。
そのコネの一つとして、専門学校や大学は大いに活用できます。
独学はやっぱり相当なオタクでないと厳しいと思います。
ホワイトハッカーになる15の方法をこちらでまとめています↓
ちなみに上記にあるおすすめプログラミング言語ですが、最近子供たちのプログラミングスクールでは、「unity」が大人気です。
先日、サイバーエージェントが主催のプログラミングキッズスクール「テックキッズスクール」のコンテストが開催されましたが、そこで最終審査に残ったキッズたちの半数以上が、unityで制作したゲームでした。
そこで、まずは図書館にunityの本を借りに行ってみよう!ということで足を運びましたが、なんとunityに関する本が全部貸し出し中でした。
そのためセキュリティ以外では、
- ゲーム関連
- アプリ開発
が今需要が最も高いと思われます。
セキュリティエンジニア募集の欄にも
アプリケーションエンジニア経験が3年以上お持ちの方
とあるので、いきなりセキュリティ分野に進むのはハードルが高すぎる!と思う場合には、まずは
- 楽しくアプリ開発
- ゲームが好きならunity
から始めるのもおススメ!
ホワイトハッカーになるための学校と資格
セキュリティに関して学べる学校は
- 大学
- 専門学校
です。
ホワイトハッカーになるための資格はありますが、それがないとホワイトハッカーになれない、という訳ではありません。
ホワイトハッカーの資格は
CEH(認定ホワイトハッカー)
ホワイトハッカーになるための学校をそれぞれ紹介していきます。
大学
- 東京電機大学
- 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス
- 立命館大学
- 情報セキュリティ大学院大学
- 会津大学
- サイバー大学
全て、セキュリティに関して深く学べる大学です。
但し、大学の場合はセキュリティ専門には学べません。
他の学科と併用しながらの受講となり、かなりハードな時間を要します。
バイトをしながらの勉強は両立が難しいかも。
ただ、それだけではない、他の分野での学習もできるのが大学の特徴。
また、同じ目的を持った仲間にも巡り合えるかもしれません。
仲間は、お金や仕事には変えられない人生の宝物でもあるので、大学という時間を大切に過ごしつつ、ホワイトハッカーを目指すと幅が広がります。
こちらの記事で、それぞれの大学の詳細については詳しく紹介しています↓
専門学校
セキュリティが学べる専門学校は、特化してセキュリティに関連することだけを教えてくれるので、本気でホワイトハッカーになりたい場合は専門学校の方がおすすめ。
また、基本的にはホワイトハッカーになるための資格は必要ありませんが、
CEH(認定ホワイトハッカー)
などのホワイトハッカーになるために有利な資格が習得しやすいのも、専門学校の特徴。
4年通う専門学校もあり、大学卒業資と同等の【高度専門士】という称号ももらえるので、就職も有利な上に大、学院に進める資格も取得できます。
また、近年の就職率はホワイトハッカーに関しては、専門学校の方が有利。
卒業生が続々と実績を残している為、信頼性も高まっています。
学費が高すぎて払えない、という場合には条件付きで返済不要の学校もあります。
絶対にセキュリティエンジニアになって、ホワイトハッカーとして活躍するんだ!という場合に、こちらの記事を参考に学校を検討してみてもいいかもしれません。
本物のハッカーと触れ合える場所とは?
未成年の場合、学生同士ではいけませんが、六本木に【ハッカーズバー】というバーがあります。
ここでは、現役ハッカーがバーテンダーとなっておもてなしをしてくれるだけでなく、オーナーが現役ホワイトハッカー。
でもそれだけでなく、優秀なハッカーたちが集まる場所でもあるのです。
- ハッキングってどうやるの?
- こんなアプリ作ってほしい
そんな質問・要望にも応えてくれるハッカーズバー。
プログラミングができなくても、知識がなくても大丈夫。
楽しく、ITについて質問や語り合える場所です。
パスワードを何分で解読できるかコンテストを開いていたりもするので、20歳以上の人と一緒に行ってみると、勉強になると思います^^
以上、ホワイトハッカーについての記事でした!
参考になれば幸いです^^
まとめ
1秒間に1億回ハッキングされているという世界。
国は国家機密、銀行はお金を攻撃されないよう、毎日毎秒ハッカーが対応していますが、日本は世界に比べて技術が低いのだそう。
先進国として発展した日本でも、ITに関しては下から数えたほうが早いぐらいのレベルの低さ。
でもきっと、これからのホワイトハッカーが日本を支えてくれると思います。
絶対にホワイトハッカーになれます!頑張れ!
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