AIには得意・不得意があります。
何でもできそうな人工知能にも、まだまだ弱点がいっぱい。
今回は
- AIが苦手なこと6つ
- 得意なこと3つ
- 未来に得意になるであろう分野
に分けて紹介します。
更に、今は開発中だけど未来に活躍していくであろうAIの分野も紹介!
未来は人工知能が活用されて、人間は用なしかもしれません。。。
AIが苦手なこと6選
- おしゃべり
- 相談にのること
- 絵を認識する
- 臨機応変に対応する
- 文章問題
- 知らない知識に出会うとフリーズする
おしゃべり
私たちの言葉に反応してくれるAIは、今や多く存在します。
- Google home
- Amazon Echo
- Siri
など、各IT企業が開発した人工知能は、私たちの話に耳を澄ませ、そして答えてくれます。
でも、実は「会話」として成り立たせるには、まだまだほど遠い話。
Siriやグーグルホームの音声認識では、たまに変な回答があることが多々あります。
人間同士では
- 相手の話を聞いて
- 話の内容を理解して
- その内容に合った答えで話す
AIは
- 相手の話を聞いて
- その内容に合った答えで回答する
つまり、話の「内容」まではきっちり理解していないということ。
過去のデータを元に、質問された内容に合った回答を話しているだけなんです。
どうでもいい話で盛り上がった時や、大勢で会話しているときなどは
- 誰が発言して
- それが質問で
- いつ話が終わったのか
を理解できない。
また、言葉だけど言葉ではない
- マジうける
- やばいんだけど
などの意味不明な(笑)言葉は全く理解できていないのが現状。
要は文章問題が苦手、ということ。
※「東ロボくん」という東大合格を目指すAI開発が2011年から行われています。
すでに2016年の総合学力マーク模試で5教科8科目で偏差値57.1を打ち出した。
国語や英語は苦手だけど、世界史は大得意で偏差値66.3という記録を出している
相談にのること
- 明日の天気は?
- 学力アップの方法は?
などの「質問」には過去のデータを統計して答えてくれるAI。
でも複雑な相談は、まだまだ理解ができていない。
「相談内容を理解する」ということができないので、データにない内容は答えられない。
最近のコールセンターは、チャットやラインで
単語一つを選んで最終的にオペレーターに繋がる
というシステムを取っている会社も多く、長い文章を理解できないAIには、単語で質問内容を理解させる方法を取っています。
- 簡単な内容だったらAIが全て終結
- 複雑な内容だったら人間が対応
こんな感じです。
ちなみに、長文を理解できるAIが開発されたら、それこそコールセンターの仕事はなくなるでしょう。
絵を認識する
有名な画家の絵などは、事前にAIにインプットさせれば認識できるだけでなく、書くことも可能。
しかし、人間が書いた少しヘタな絵の場合
人間は「なんとなく」でその絵の内容を当てることができますが、中途半端な絵だとAIは全く理解できません。
臨機応変に対応する
例えば、地震が起きた場合。
人間はその時の揺れ具合や状況によって
- 机の下に隠れたり
- 建物の外に出たり
その場で対応して非難します。
しかし、AIは入力された情報でしか行動できません。
建物が崩れようが、机の下に隠れるとインプットされているとそれしかできないのです。
哲学者のダニエル・デネットという人があるロボットの実験を行いました。
洞窟の中に爆弾が乗っているバッテリーを用意し
- A. 洞窟からバッテリーを持ってきて
- B. 自分の行動が引き起こしてしまうかもしれないことを考えてバッテリーを持ってきて
と2台のAIに命令。
すると
- A. 爆弾を乗せたまま外にバッテリーを持ってきて、バッテリーごと爆発させてしまう
- B. 洞窟の中で考えすぎてしまい、時間切れとなって洞窟の中で爆弾を爆発させてしまう
という結果になりました。
Aのロボットは、「バッテリーの上にのっている爆弾をおろしてから持ってきて」とは言われていないために、爆弾を乗せたままバッテリーを外へ。
Bのロボットは、「自分の行動次第では、洞窟の中が大変なことになるからそこ考えろ」と言われているので、爆弾が爆発した時に
- 壁に穴があいてしまうかも?
- 足場が崩れるかも?
などたくさん考え出してしまい、時間切れとなって爆弾は爆発。
人間だったら、爆弾をバッテリーからおろして急いでバッテリーを持って逃げますよね。
この辺が臨機応変に対応できないところです。
文章問題
AIは、相手の質問に対しての答えを膨大にプログラムされています。
しかし、その内容は
Aと言えばB
というようなものであり、長文の文章で質問されると答えられません。
実際に、大手企業ではチャットやラインで、相談したい内容を入力するとき、必ず「単語で」と言ってきます。
これも長文だとAIが理解できないため。
いつの日かこの問題はクリアできそうな気もしますが、今現在では単語のみでのコミュニケーションとなります。
知らない知識にフリーズする
AIは、あらかじめプログラムされていない、自分では分からない情報に出会うとフリーズします。
フリーズというより、返答がないとも言います(笑)
この辺も、インターネットから自動的に情報を拾えるようになると、わざわざ入力しておかなくても、私達人間よりもはるかに多くの情報に対応できるのではないかと思います。
今のところは、事前にプログラムされた情報だと強いです。
過去の大量のデータを元に、的確な回答を整理して教えてくれるので、インプットさえしておけば最強ということになります。
その一番の最強知能が「ゲーム」
AIはゲームが大の得意。
では次にAIの得意なことを紹介します。
AIが得意なこと3選
- ゲーム
- 道案内
- 翻訳
ゲーム
ゲームにはルールがあります。
ルールがきちんと決まっているものは、AIが得意とするところ。
過去のデータを大量にインプットさせ、実践では今までのデータを元に整理して、一番ベストな方法を出してきます。
そりゃ強い訳だ(笑)
戦いのゲームなども、どの手をどのタイミングで出せば勝てるかも把握しているので、人間が一瞬でも油断すれば負けてしまう。
但し、先ほどもお伝えした通り「感情を含むゲーム」は苦手。
ポーカーや麻雀ですね。
AIは「予測する」ということができないので、このような相手の手の内を読まざるを得ないゲームは得意ではありません。
ちなみに、ゲームをAIに覚えさせる方法として使われるのが
- ミニマックス法
- モンテカルロ法
の2つ。
- ミニマックス法は、なるべく負けないように判断する方法
- モンテカルロ法は、勝率の高い方法で攻めていく方法
です。
道案内
ナビゲートとも言われる道案内は、AIが最も得意とすること。
一番有名なのがグーグルマップ。
- 目的地までの一番早いルート
- 乗り換えが少ないルート
- お金がかからないルート
をその時その時で教えてくれるAIは、すでに実用化されて便利ですよね。
まさにAIが活躍しています。
ただ単に
- お金がかからないルート
- 移動時間の短いルート
を教えてくれるだけでなく、一番最適なルートを割り出して表示してくれます。
目的地にたどり着くまでに
- 信号があるかないか
- 工事はしていないか
- 渋滞はどうか
なども考えて教えてくれます。
これは、過去の膨大な交通情報から提供された情報。
たまに変な道を誘導されるけど、それは過去のデータを元に
「〇曜日の〇時に、〇の道が渋滞するから抜け道を紹介するよ!」
として表示しているもの。
初めての場所ではAIに頼らざるを得ないけど、迷子になるよりはいいかな(笑
翻訳
辞書をプログラムしておけば、AIには余裕の作業。
今では海外からの人も多いので、空港などではロボットが翻訳してくれます。
ただ、今風の話し方での翻訳はできません。
例えば、
「超むかつくんだけど、とりま、飯食お。」
これを英語にはできないのがAI。
いや待て。
人間でも、これ翻訳できるのか。
また、
「ありがとう、助かったよ!」
なんて言葉をAIが翻訳すると
「ありがとうございます。助かりました」
などの丁寧語になるのは致し方ないかも。
主語を抜いたり、あだ名を対応することもまだまだ勉強中。
ただ、
文法の意味は理解していない
ので、過去の例文でしか翻訳できないのも特徴。
AIが未来に得意になること
AI技術が進化してきて、未来にはもっとAIが活用されるであろう得意分野は
- 車の運転
- 家事
- 健康管理
- 買い物
など、日常で活躍することも増えるでしょう。
車は自動運転になり、私達人間よりも安全運転になるでしょうし、確実に駐車場に入れてくれるかも(笑)
スピードや車間距離、ガソリンの管理までしてくれるので、こうなると人間は運ばれるだけになり、もはや荷物と同じになるのかもしれない。
家事は家の中のあらゆる管理を自動的にしてくれるので、もしかすると主婦より完璧になりそうです。
特に家の中は
- 冷蔵庫
- 洗濯乾燥機
- 電子レンジ
- お風呂
など、あらゆる電子製品や生活用品を管理してくれるので、AIがいないと生きていけなくなるかもしれない。
健康管理もすでにAIが活躍している分野。
体重、血圧、心拍数を図り、
- 食べすぎ
- 野菜不足
なども教えてくれる。
簡単な診断や病院の予約、薬の服用時間も教えてくれるようになる可能性も高い。
病気になりにくい環境と状況を作ってくれるので、長生きできる人も増えるかも。
また、買い物も自動化が進むでしょう。
レジは全てセルフになり、かごに入れた商品を自動的に計算するAIもすでに登場しています。
支払いはキャッシュレスが当たり前になり、レジに並ぶ必要もない。
家にあるものを全てAIが把握していれば、買い物に出た時に何を買えばいいのかも教えてくれるシステムも誕生するでしょう。
ネットショッピングが今よりも更に増え、自動的にAIが買い物してくれるかもしれない。
また、お店の警備員は必要なくなるかもしれない。
店内の防犯カメラの性能が高くなり、犯罪を起こす人のためのロボットも誕生する可能性もある。
レストランに行けば、タッチパネルで注文するだけでなく
- 自分の好み
- アレルギー
- 体調
に合わせたメニューを提示してくれるAIも誕生するかもしれません。
味が重視の一流のお店以外は、みなAIが管理し、味が一定のお店はロボットが全て管理してレトルト食品を提供するかも。
その時のレトルト食品は、今より格段に美味しくなっているでしょう。
その他
- セキュリティ
- 農業
- 物流
- 銀行
- 旅行
- SNS
- スポーツトレーナー
なども全てAIが管理するかも。
AIがセキュリティチェックを万全に行うことで犯罪を減らします。
農業では、AIが全て食物を管理して、農薬をまいたり、果物を栽培。
物流は、アマゾンがドローンを使って配達をしたのはテレビでも放映されましたね。
民間人にドローンで配達するのは難しいところがあるとは思いますが、物流倉庫での管理や作業はAIが全て行うと思います。
銀行では、いちいち手続きをしなくても、AIが顔や指紋だけで認証し決済を行います。
融資の審査もAIがします。
SNSはAIが自動投稿するようになるでしょう。
繋がりたくない相手もAIが判断し、最適にネットワークを構築できる。
特に企業は、SNSでユーザーの動向を研究しているので、AIの導入は必須になるはず。
スポーツトレーナーもAIが活躍。
選手の体調やスケジュールは全て管理し、監督なみにバリバリAIが指示出すときが来るかも。
アスリートの管理だけでなく、スポーツジムでも一般人に適切なトレーニングを提供。
スポーツ分野だけでなく、健康管理にも活躍するとも言われているので、ますます私たちの体はAIに支配されそう。
旅行もAIが全て手配してくれるようになるかもしれません。
実際に海外の小学生は、旅行アプリを開発し
- 自分の食事の好みがある国
- 文化の違い
などをアプリで表示して、自分に合った国へ旅行に行けるように開発した子供もいます。
既に実用化されているものも多々あり、この先さらにAIが得意になることは増えていきます。
重労働は全てAIがしてくれるので、助かる反面、その分野でお金を稼いでいた人は確実に仕事がなくなります。
他の業種にすんなり移行できれば問題ありませんが、仕事がなく、収入に苦しまないためにも、まずはAIを操作する側を理解して、最低限のプログラミングを学習しておくことをおすすめします。
まとめ
数年前から、AIに仕事が奪われるという報道はテレビでもラジオでも、SNSでも発信されてきました。
AIが苦手なことは、エンジニア達が改善していくでしょうし、得意なことは更に伸ばしてもっと実用化していくはず。
未来は私達人間が生きていくための労働はAIが管理して実行していくので、AIには絶対にできない感情を揺さぶることができるように、私達人間も頑張っていきたいです。
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