AIが人間を滅ぼし、人間は必ず破滅する。
AIが人間の仕事を奪い、私達人間の未来は絶望的。
そんな声が聞こえるようになりました。
どんどん進化している人工知能。
AIは人間を超えるのか。
AIと人間の未来をまとめました。
AIと人間について
AI(人工知能)の進化は、もはや私達が予想していた以上のレベルにまで発展しました。
- Google home(グーグルホーム)
- Amazon Echo(アマゾンエコー)
- Siri(シリ)
これらは、私達人間が質問すると答えてくれます。
買い物をしたければ、音声や入力で一瞬で欲しいものを検索して、決済が終わります。
ちょっとした会話なら相手をしてくれます。
家の中も管理してくれます。
ペットになることも可能です。
子供の世話をしてくれるロボットも誕生しました。
ここまでAIがしてくれるなら、もはや人間はただ楽な生き方を望むだけなのか。
いいえ。
今のAI達には「感情」が一切ありません。
そもそもAIとは、人間の脳と同じ知能を持った人工知能のことを言います。
その為、2020年の段階では本物のAIはいないのです。
- 質問には答えてくれますが、長文で質問されると答えられません
- 聞いたこともないキーワードには一切反応しません
- 臨機応変には対応できません
要は「決められた命令には従えるけど、自分で考えて行動することはできない」んです。
ロボットが人間に囲碁で勝ったと話題になりましたが、あれは
数々の勝負をこなした【勝つための方法】だけの膨大なデータを元に、この時はこう出せば勝つ
という手法を用いた、つまりデータの分析が得意なAIだからこそ出来る手法だったからです。
もし、やったことのないルールのゲームだったら、AIは手も足も出ないどころか、きっとショートするでしょう。
AIには、まだまだ苦手なことはたくさんあります。
AIが得意なこと・苦手なことをまとめたものはこちら↓
そこを踏まえた上で、では人間との関係はどうなるのか。
私は人間とAIは共存していくのではないか、と考えています。
青山学院大学で開催されたトークイベント「AI×クリエイティビティ」で、
- シンギュラリティ研究所の副所長
- 青山学院女子短期大学現代教養学科准教授
の肩書を持つ河島茂生氏は
「AIだけに任せるのではなく、【人間+AI】としてとらえていけば創造性は飛躍的に高まるだろう」
と語りました。
人間の開発力と、AIの計算能力を掛け合わせて開発を進める、ということですね。
- 人間が悩みをまとめ、解決する方法を生み出す
- その方法をAIが実行する
これが常にセットで進めば、AIと共に人間も進化し、成長できる関係へと繋がります。
そうすることで、人間も飛躍的に成長し、国の発展にもつながり、AIに支配されてしまうかも?などとは言われなくなるはず。
但し、そこには個人差が生まれるのだと、オックスフォード大学の准教授マイケル・オズボーンは言います。
どんなシステムでもスキルの個人差が生まれます。AIやロボットに影響を受けないスキルや能力を取得できない個人を置いていくわけにはいきません。
人間が成長するためには、まず教育から見直されければならない。
しかし、どうしても個人差が出てしまう。
そこを埋めるためにはどうすればいいのか、という訳です。
そこは今の時代での課題でもあり、格差社会の論点でもあると、アデコ代表取締役社長の川崎氏も言います。
結局のところ、AIが進化しようが、今の時代と変わらず
- スキルを頑張って磨く人
- 楽な生き方をしようと逃げ回ってる人
ここで差が生まれるのではないか、と思います。
ということは、これからの時代は努力なくして生き残れないかも。
そこをクリアしたうえで、AIと助け合いながら成長するのが、今後のAIと人間の関係性なのかなと考えます。
AIは人間を超えることができるのか
AIは絶対に人間を超えられない理由があると、【AI原論】を著した元エンジニアで情報学者の西垣通氏は言います。
西垣氏の言い分はこうです。
2010年代になってAIが劇的に進化したのではなく、サーバーを大量に使えるようになったから、計算能力が早くなり、AIが実用化できるようになっただけのこと。
AIが劇的に進化したと言われるディープラーニング(深層学習)は、実は1950~1960年代から存在していた。
しかし、当時は処理能力を行うサーバーに限度があったため、膨大な計算は時間がかかりすぎて実用化できなかった。
それが2010年代にサーバーの普及が高まり、そこから一気に計算能力が上がっただけのこと
AIが人間よりも上回っていると言われる理由として、サーバーの普及のおかげで
- 膨大なデータを計算して
- 整理することができる
ようになったから。
人間は大量のデータを正確に記憶しておくことは難しい。
AIは大量のデータを記憶できるので、正確な情報、かつ膨大なデータで情報をインプットしておける。
その為、質の高いAIが出てきたとも言われました。
しかし、それはただ単に膨大な量を備えることができるため、人間よりは情報を持っているというだけのこと。
囲碁や将棋で、AIが人間に勝ったのは、超高速で勝つための手法を計算できるから。
要はAIは膨大な計算のもと、成り立っている訳です。
AIは人間を超えることができるのか
私は、できると思います。
それは、完全に人間を超える、というのではなく
- 人間の不得意なことは、AIの方が上回っていて
- 人間にしかできないことは、人間が圧倒的にAIに上回っている
お互い上回っている部分がある、という意味です。
これが【人間+AI】に繋がります。
個人的には「人間×AI」が最強!
AIではなく人間にしかできないこと
人間にしかできないことは
- 創造力を生み出す力
- 感情で人を動かす力
- 臨機応変に対応する力
- 愛情を与える力
- ハグなどの体の触れ合い
これは『AIの得意なこと・苦手なこと』の記事でも書きましたが、
病院に行って
「先生、おなか痛い」
と子供が訴えたら、先生は
「どの辺?どんな風に痛い?」
と聞きますよね。
子供は
「う~ん、この辺がチクチク痛いの」
と、とても曖昧な表現をします。
人間の先生は「どれどれ」と言って、おなかを触り診察します。
でも、AIにはそのような曖昧な質問には一切答えられませんし、触診はできません。
恐らくAIがどれだけ進化しても、このような表現は一切通用しないでしょう。
仮に、AIが病院の先生ロボットになれるとしたら
- どの部分が痛くて
- どのような痛みがあるのか
これを選択方式にしてくるかもしれません。
そこから割り出した計算で病気を当てる。
でもそれは危険すぎますよね( ;∀;)
もし、間違った診断を出してしまったら…
重い病気を見逃してしまったら…
病院の先生はAIでは代替えできないと思います!!!
そう考えると
- 技術が複雑な仕事
- 感情を伴う仕事
などは、10年後も仕事がなくならない可能性の方が高い。
10年後になくなる仕事特集はこちら↓
人間にしかできない仕事、結構ありますね^^
その他、人間にしかできないことはこちらで詳しく解説しています↓
AIは人間を滅ぼす?
- AIは必ず人間を滅ぼす
- AIは絶対に人間を超えられない。だから滅ぼせない
AIに関わる人たちは、この両極端の2つの意見で分かれています。
そもそも、今の段階ではまだ人工知能の本髄にまで達してもいません。
しかし、どこの国も人工知能の開発に必死になって活動しています。
- 人間の脳と同じ「感情を持つ」人工知能を【AGI】
- 人間よりもはるかに高い知能を持つ人工知能を【ASI】
と言います。
AGIが開発されたら、一気にASIも開発されるだろうとの見解があります。
私達人間よりも、はるかに知能の高い人工知能が生まれてしまったら、人間を人間とも思わないのではないでしょうか。
- 一つの障害物、もしくは情報を与えてくれるモノ
- データ分析する対象
- さらに知能を上げるための実験道具
このような見方をするのではないか、と個人的には思います。
というのも、AIは常に膨大なデータを収集するシステムが組み込まれています。
そして、そのデータを整理して分析するという行為も、人間に大量にさせられてきました。
正しい答えを導けば、ご褒美がもらえる「教師なし学習」で進化を遂げてきたAI。
インターネット上の情報を全て網羅して、自らが正解だと思える答えを探す。
今は人間からご褒美をもらっていますが、ASIが発展すればもはや人間など不要。
自分で答えを出し、自分で正解をつける。
正解も、web上のデータから洗い出し、自分でご褒美を出すシステムができているかもしれません。
そうなると怖いですね。
人間の世界では間違いかもしれないことが、AIの世界では正解になるかもしれません。
では、そこでAIに人間が逆らったらどうなるのでしょうか。
〇〇なら△△ですよ、とAIに言われ
「いやいや、〇〇なら■■だ」
と人間が答えると、AIは必死に■■について調べだします。
そこに答えがあればいいのですが、答えがない場合。
AIの知能はこんがらがってしまいます。
今まで自分が持っていない答えを探すために、膨大な計算をしだします。
その計算は数日かかるかもしれないし、ショートしてしまうかもしれません。
それだけならまだしも、人工知能が狂ってしまい、正しい答えを出せなくなることはないのでしょうか。
また、先ほどお伝えした
- 一つの障害物
- 情報を与えてくれるモノ
- データ分析する対象
- さらに知能を上げるための実験道具
AIが人間に対してこのような意識を持っている場合。
会話や仕草から「悪い人」だと認識してしまったら?
どういう処分を人間に下すのでしょうか。
よく映画でもAIが暴走して止められなくなっているよね。
では、実際にこのような時がくるのでしょうか。
私の本音は来てしまうのかも?とも思いますが、その点については人間の努力で変えられるものだとも思っています。
AIは人間が操作するもの。
あまり楽をしすぎると、後々破滅させられる運命になるのかも。
AIと人間の共存する未来の世界とは
自動運転で、人間は「安全」を維持できるようになりました。
スマートウオッチで簡単決済ができるようになりました。
スマートフォンは、世界中の人間にあらゆる情報を与えることができるようになりました。
スマートスピーカーで、生活の無駄を省くことができました。
全て、人間の創造力から生み出した成果であり、人間が
こんなものがあったら便利だな・助かるな
というものばかり。
老若男女の人気アニメ・ドラえもんはそれを叶える唯一のロボットということで、ドラえもんの開発まで進んでいます。
ドラえもんが開発されたらマジでバカ売れ(笑
今はまだ感情のないAIだけど、少しずつ改善もしています。
例えば、グーグルで検索した時。
適当にキーワードを入れて検索すると
「もしかして〇〇?」
と候補を提示してくれます。
少しずつ柔軟性も見せているAI。
きっと、今よりも人間が求めている答えを臨機応変に対応できるのではないでしょうか。
また、今は人間が入力した情報やインターネット上にあるものしか情報を探し出せないAIだけど、もっと他からも探し出せる機能が増えるかもしれません。
そうなると、AIは完全に自分で学習していくので、知能の進化は止まりません。
- 記憶力
- 計算力
- 忍耐・持久力
- 正確性
これらは、はるかにずば抜けているAI。
もうここは人間では勝てません。
そうなると、未来はAIが進化しない訳がないんです。
そしてどんどんAIが活躍し、本気の「仕事ない…」がやってきます。
そうなると、人間の立場はどうなるんじゃい、というところでは、、
じゃあAIが苦手なことを伸ばしましょう!
AIが苦手なことは
- コミュニケーション能力
- 創造・想像力
- 柔軟性
- 感受性
これらを伸ばしておくと、AIと共存していけるでしょう。
誰でもできる簡単で単純な仕事よりも、より技術やスキルが求められる時代がやってくると個人的には思います。
そして更に、コミュニケーション能力も今以上に必要になります。
この辺をしっかりと磨いておくと、将来自分のつきたい仕事につけて、やりがいを感じられる可能性大。
もし、それでもロボットに破滅されるかも?と不安ならば、自分自身でエンジニアになって
人間のために活動できる人工知能
を開発してみて下さい。
その時点で優秀なエンジニアです。
そこまでいくと、より人工知能に詳しくなり、別の未来も見えてくるかもしれません。
まとめ
ロボットには
- こうしたい
- これが欲しい
という欲望はありません。
寝る必要もなければ、病気にもならない。
お腹もすかないから、美味しいご飯にも興味がない。
肌の愛情を感じて子供を作ることもできない。
それらを全てできるのは人間だけ。
- 家族ができた喜びで笑って
- 美味しいものを食べた時に癒されて
- いっぱい寝れて、また今日から頑張ろう
そんな毎日を過ごせるのが人間。
だから、将来はAIに仕事を奪われるとか、滅ばされるとか
そんなことより、いかに自分が充実した人生を送るか、そこに重点を置いて生きると不安もなくなります。
AIはAIで、どうすれば人間のためになるのか。
そこを考えられるようになるとよりいいですね^^
コメント