AIの進化は目覚ましく、私達人間はいつかAIに負けてしまうのではないか。
将来仕事がなくなるのではないか、なんて不安が出てきます。
でも実は、AIではなく人間にしかできないことはたくさんあります。
今回はそれをまとめた上で、今後人工知能と関わっていきたい、人工知能に興味がある人のためにどのようにすれば自分の将来を心配しなくても良いのか、を紹介します。
AIではなく人間にしかできないこと
- AIはどんどん進化をし、人間を抜かしてしまう日もくるのではないか
- いつか、AIに支配される日がくるのではないか
- そうなると、いずれ私たちの仕事がなくなるのではないか
そんな不安を抱く人も多くいます。
でも、絶対に人間にしかできないことってあるんです。
それを伸ばしていくことで、未来に不安を持つことなく、また自分自身への成長にも繋がるので豊かな人生を築くことができます。
どれだけ人工知能が進化しても、人間には勝てない素質を5つ紹介します。
そこを伸ばすと、無敵かも。
読解力
AIは膨大なデータから自ら学習し、整理して出した結論を出します。
その情報量は私達人間では到底及ばない能力です。
但し、その能力自体は人間でいう「丸暗記」をしただけ。
その丸暗記の量が人間では達成できないので、
「AIって頭いい!」
となっていますが、実は「頭がいい」訳ではなく、ただ単に大量のデータを記憶しているだけ。
その証拠として、『読解力』が必要な問題にはAIは答えられません。
でも実は、人間も読解力が苦手。
国立情報学研究所が開発した「RST」というリーディングスキルテストで、中高生の基礎的読解力が想像以上に低いことが判明。
RSTリーディングスキルテストとは、基礎的な読む力を測るテスト。文章・図・グラフから情報をどこまで読み取れているか調べます。
全国6万人以上を対象に実施されたこのテスト。
結果、中学3年生のほとんどができなかったそう。
しかし、この読解力。
高校・大学入試では必須ともいえる能力。
実はうちの息子もこの読解力が苦手。
テストで間違えるときは、いつも問題をちゃんと理解していないことが多いです。
理解さえすれば簡単に解ける問題が、理解ができないからそもそも何を答えていいのか分からない。
これをママ友に話したら「うちも!」「うちも!」というママさんがめちゃくちゃ多かったです。
なぜ、問題が理解できないのか。
その理由が、テストの問題を『丸暗記』をするから。
丸暗記は、表面上の物事を暗記しているだけにすぎず、物事の本質は全く理解できていません。
これはAIだけでなく、人間にも共通して言えること。
小学生のうちから教科書や本をしっかりと読み解く力を育てると、AIにない力を手に入れるだけでなく、全てにおいて理解力が高まり、年収も高くなると言われています。
AI関係なく、読解力だけはしっかりと身につけておいたほうが有利かも。
「なぜ?」と疑問をもつこと
なぜ、そうなるのか
なぜ、その答えなのか
このような考えにはAIはなりません。
AIは膨大なデータをまとめて、適合した答えを出すだけ。
だから『考える』ことができないんです。
人間は考えます。
なぜ?をたくさん持つことで、思考力が養われます。
考えることで、たくさんの発見が生まれます。
発見から創造もできます。
この「なぜ?」という感情を持つのは、非常に大切なことで、大人になった時にも活躍します。
AIはなぜ?という疑問は全く持ちません。
その為、もしかしてこれ間違っているかも?などの考慮は一切なく、ミスが出る可能性すらあります。
人間にしかできない「なぜ?」は、子供のうちからたくさんしましょう。
大人になっても「なぜ?」は忘れないで!
創造力
なぜ?から生まれる創造力。
たくさん考えることで思考力が発達します。
思考力から、創造力が生まれます。
そして人間は、新しいものを開発することができます。
近年、どんどん新しいビジネスも生まれているのも、世の中が発展してきたのも、人間の創造力が生み出した力です。
しかし、AIはそれができません。
今あるデータのみで分析します。
データ分析や記憶力の能力は、AIがずば抜けていて、とても人間がかなうものではありませんが、「創る」ことはAIには出来ません。
この「創る」ことこそ、これからの未来に必要な力。
未来を切り開いていくのは人間です。
創造力を存分に発揮できるように、普段から訓練しておくといいです。
コミュニケーション能力
AIは、聞かれた質問にはデータの中から答えることができます。
しかし、日常会話はまだできません。
日常会話は相手とのコミュニケーションです。
例えば、
「〇〇さん、なんだか体調が悪そうだな」
と思えば、
「顔色が悪いですが、大丈夫ですか?」
「この前のイベント、楽しかったね!」
「また行きましょう!」
など、過去の話や体調を気遣う話などは、AIにはできません。
柔軟な対応力や理解力など、全てコミュニケーション能力から生まれるもの。
将来、どんな仕事に就くのであれ、コミュニケーション能力は必須です。
そして、コミュニケーション能力こそ、AIにはない能力。
感情がないAIに打ち勝つには、コミュニケーション能力が重要。
問題解決能力
何かトラブルがあった時など、人間はそれに対応して問題を解決しようとします。
しかしAIは、問題を解決するプログラムが搭載されていれば解決できますが、そうではない場合は解決できません。
AIは自分が持っている膨大なデータから問題を解決しようとはするでしょう。
しかし、それはあくまでも過去に解決したデータであって、それが今必要かどうか、適しているのかまでは考えることができません。
これも人間にしかできない能力であり、伸ばしておくべき力です。
専門知識・技術
特別な専門知識自体はAIが覚えるのには難しいことではありません。
技術もAIが進化しているので、問題なくできてしまうかもしれません。
しかし、専門知識の場合は『臨機応変』が求められることが多いです。
例えば、お医者さん。
医療に関する膨大な知識をAIに覚えさせるのは可能です。
人間が何年もかかることを、AIなら短期間で習得。
その知識を元に、実際に患者さんを目の前にすると、患者はこう言います。
「先生、なんだか頭が『ガンガン』します」
AIはこの『ガンガン』が分かりません。
人間の先生は、この『ガンガン』から、頭のどの場所なのか、どのぐらいの頻度で? 痛みの強さは? などから病気を判断します。
また、ファイナンシャルプランナーなどはその人個人に合わせたプランを提供します。
- 保険は何がいいのか
- 老後の資金はどのように準備すればいいのか
- 投資について
などをアドバイスしてくれるファイナンシャルプランナー。
これこそ、臨機応変な対応が必要。
こうしたい、あーしたいという人間の要望にどこまで答えてくれるか、が勝負。
専門知識は、ある程度AIでも学習できますが、技術になると厳しい面があるのではないでしょうか。
これらを踏まえて分かるのは
上記の要素を全て習得すると、どんな問題が人生に起こっても自分で解決し、新たなビジネスを創造しすることができます。
その為、上記の能力は今後の人生を左右すると言っても過言ではない能力でもあると言え、年収が高くなると言われるのも納得。
一つずつ習得していきつつ、自分のやりたいこと、個性を出せる環境を見つけていきましょう。
どうすれば人間特有の能力を身につけることができる?
先ほど、紹介した
- 読解力
- なぜ?をたくさん作る
- 創造力
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- 専門知識・技術
これらは、何もせずに身につく能力ではありません。
それぞれ訓練が必要です。
どのようにすれば、能力が身につくのか紹介します。
読解力
読解力はひたすら本や教科書を読み解き、【理解する】力をつける。
その為の試験も用意されています。
受験できる対象年齢は小学6年生~社会人まで。
会場は全国の代々木ゼミナール。
大体4カ月に1回受験できるので、一度自分の読解力の実力を試してみると分かりやすいかも。
なぜ?をたくさん作る
当たり前のように物事を受け入れるのではなくて「なぜこのようになったのか」を常に問いただすのも、「なぜ」が発達するきっかけになります。
それは相手にだったり、自分自身だったり。
世の中は当たり前じゃない。
どうしてそうなっているのか。
これを話し合っていくことで「なぜ」がたくさん生まれます。
創造力・問題解決能力
この2つを伸ばす個人的おすすめ方法がプログラミング。
プログラミングを学習することで、
- 創造力
- 問題解決能力
が伸びます。
プログラミングは、パソコンに命令を出す作業です。
何を指示するのか、それは自分で考え出したアイデアです。
例えばゲームだったら、自分の作ったキャラクターを動かすためのプログラミング。
そのゲームが動かなかくなったり、バグったりしたとき、どうやって解決するのか
これをプログラミング学習をしていると、自然に学習できます。
コミュニケーション能力
ただ単に友達と仲良くしても、コミュニケーション能力は身につきません。
コミュニケーション能力は、相手に伝わるように話すことも大事。
これを伸ばすのに、近年ではプログラミング教室で「プレゼン発表会」が頻繁に行われています。
人の前で自分の作品を発表するとき、相手に理解してもらえる話し方をしないといけません。
これがコミュニケーション能力を伸ばす方法として、今一番注目されています。
- 人前で話す
- 相手に伝わるように話す
を心がけて訓練してみると共に、相手の気持ちを汲み取るのも忘れないようにしましょう。
専門知識・技術
専門分野を得意としましょう。
資格は絶対に取る必要はありません。
但し、業種によってはAIでも簡単に習得できる分野もあります。
習得しておきたい専門分野は
- 人と関わる
- 臨機応変が求められる
という業種にすると、AIよりも抜き出た才能を手に入れることができます。
保育士や教師、弁護士・医師などは人間が得意とする分野。
経営者にもAIはなれません。
組立作業や管理技術などは、AIの得意とする分野です。
電車好きにはたまらない電車運転士も、AIに代替えされるお仕事。
AIが発展した10年後でも残っている仕事の記事に、AIに奪われない仕事として紹介しています。
参考にしてみて下さいね。
芸術分野
個人的には、芸術的素質はAIにはこの先も難しいと思っています。
- 画家
- 小説家
- 作曲家
- 写真家
など、感情や創作が必要な分野もAIは苦手で人間が最も得意とするところです。
芸能系や料理人、振付師なども人間特有の感性が発揮できる職業。
人間でも、芸術で成功できる人は限られています。
芸術だけでなく、知識も技術も難しい仕事ほど、AIには厳しいのかもしれません。
これからの時代をどうAIと関わるか
人間にしかできないことを目指し、AIより抜き出るためにこれからは
- 個性
- 感情
が非常に大切な時代がやってきます。
今までの日本は、個性や感情を押し殺し、社会に馴染めばそれでいい、会社の言うなりになれば将来安泰というような風潮がありましたが、それでは今後生き残れません。
もちろん、自分勝手な行動を取るのは人に迷惑をかけるだけで、やってはいけないこと。
そうではなく、良い部分での自分らしさを存分に出して、自分のやりたいことをどんどん可能にする力を蓄える。
そうすれば、世の中の役に立つような開発や何かを生み出すこともできます。
AIに勝とうとしなくてもいい。
AIと共存しつつ、お互いの良いところを伸ばしていく。
そうすることで、この先の未来は皆が笑顔で過ごせます。
少し話が外れますが、占い師の人たちがこぞって言っていることがあります。
今までは土台を築く運勢だったけれど、2020年の後半には自由の風が吹く
これは、誰か一人の人を占っているのではなく、全体での占いです。
今までは、土という土台をしっかり築く時代だったけれど、これからは自由に発言して、個性をどんどん出せる人が中心になっていく時代がやってくるよ、ということ。
予想もできないほど、世界がガラリと変わる可能性が高いと、占い師さんたち数人が言っているのです。
これ、まさにAI時代の幕開けです。
AI時代とは、AIが主役になるのではなく、人間は今まで以上の能力を発揮して、AIを上手く使いこなしつつ、世界を進化させて共に生きていく時代だと、私は思っています。
自分の個性を出しつつ、AIとは助け合いながら共に生きていく。
その為には、最新テクノロジーはどんどん取り入れて、柔軟性を持った行動をすると、より世界が広がるのではないでしょうか。
まとめ
AIについて深く学びたいという場合には、人工知能が学べる大学や専門学校、AI専門プログラミングスクールで、プロから学びましょう。
人工知能に関する知識は多く、その知識を身につけておくことで、今後発展していくAI業界でも必ず役に立つでしょう。
今後、更なる求人が増えるのはAI業界です。
AIの知識や技術が人よりずば抜けていると、就職も有利になり、自分で会社を築くことも可能になるかもしれません。
その為にも、基礎は大切です。
最初の基礎をしっかりと身につけるためにも、スクール等で学ぶ環境を作っておくと、後々有利になりますよ^^
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