AIってよく耳にしますが、ネットで検索しても説明難しくないですか?
私は眠くなります(笑)
難しい用語がズラズラッと並んで、意味も分からない。
そこでプログラミング歴5年目の息子を持つ、プログラミングにはほぼ素人のママが、自分への解説を含めつつ、子供たちにも理解してもらえるぐらい、
人工知能の歴史・得意不得意・人間との関係性を含め、優しく丁寧に説明します。
AIとは?
AIとは「人間の知能と同じレベルの能力を持つ、人工的に作られた知能」のこと。
「人間の知能と同じレベル」にはまだほど遠い部分もありますが、人間が作り出した脳を「AI」、もしくは「人工知能」と言います。
「AIとは何の略?」というと
Artificial Intelligence
英語で人工知能、という意味。
- Artificial(人工的な)
- Intelligence(知性)
その頭文字をとって【AI】と呼ばれます。
なので、
- AI
- 人工知能
は全く同じ意味です。
知能ってなんだ? というと、頭の働きのこと。
人間には知能指数という、どれだけ頭がいいかを数字で測れることができる。
その知能を、最大限天才的に作った脳を、人工知能と言います。
- 人間でいうと、頭の中にある脳のこと
- 人間の形をしたロボットだと、ロボットの頭の中にある脳のこと
※ロボットの場合は、頭がないものもあるので、絶対に頭の中に人工知能があるという訳ではありません。
注意したいのは
ロボット=人工知能
ではない、ということは頭に入れておこう。
じゃあ、「頭」がないと知能がないのか?
というと、人間の場合はそうだけど、ロボットは違う。
頭がなくても、人工知能は作れます。
例えば、インターネットで検索したときに答えてくれる機能。
あれも人工知能です。
全く形がないですよね。
掃除ロボットを始め、音声認識も人工知能の働きで活用されています。
人工的に作られた脳は、基本的には過去のデータを元に活動します。
なので、過去にデータがないものや、感情で動くものは人工知能は苦手で、人間のように臨機応変に対応できません。
また、AIには一切感情がありません。
ペットロボットが出てきたりしていますが、感情があるような部品や言葉を使っているだけで、実際には感情は一切なし。
ソフトバンクが開発したペッパー君は、感情を持つロボットして開発され
- 感情認識エンジン
- 感情育成エンジン
の2つで
- 相手に合わせて笑ったり
- 不機嫌な態度を取ったり
するように設定されています。
しかし、そこには感情は一切ないのです。
ただ決められた行動や発言をするように設定されているだけ。
そんなAIですが、得意なことや苦手なことはあるのでしょうか。
AIが苦手なこと
- おしゃべり
- 文章問題
- 相談にのること
- 絵を認識する
- 臨機応変に対応する
- 知らない知識に出会うとフリーズする
最近のAI、まるで私達人間と会話しているかのようですよね。
でも実際には、私たちが発する「単語」に答えているだけ。
〇〇と言えば△△
と設定されているため、答えられていますが、これが文章問題になると答えられないのが現状です。
それと同じく
「ねーねーちょっと聞いてよ…」
などのような相談には乗れません。
「明日の天気は?」
「渋谷で美味しいお店は?」
などの質問には答えることが可能です。
それは事前に
- 天気予測情報
- お店の情報
が人工知能に搭載されているからです。
また、人間が書いた少し下手な何を書いているか分からない絵を認識することはできません。
私達人間は、鼻が長いからなんとなく象かなぁと予測できますが、AIにはまだ不可能。
後は、ケースバイケースの対応ができないということ。
- いきなり地震が起きた
- 大雨で歩けない
など、急に起きた出来事にうまく対応できないのです。
人間は、その場その場で対応して、その場にあった解答を見つけ出すことができます。
これは、人間の強みですね。
ただ、
- 地震が起きたらこうする
- 津波が来たらこうする
というプログラムをセットされれば、AIも対応可能になるでしょう。
しかし、何も知らない情報にはAIは何もできないどころか、急に動かなくなります。
以前、こんなことがありました。
プログラミングスクールでペッパー君がおいてあり、子供たちは物珍しさに一気に話しかけました。
最初は何とか答えていたペッパー君。
どんどん子供たちが数人で一気に話しかけるので、いきなり停止(笑)
急に動かなくなっただけでなく、胸についている画面の電源も消えてしまい、急に固まったのです(笑)
先生も慌てて
「今日はペッパー君疲れたから終わり!」
と電源を抜いていましたが、
「ペッパー君、脳みそパンクだなぁ…可哀そうに」と遠目から見ていた私達親(笑
子供の言う言葉こそ、宇宙語ですから
「何言ってるか、全然分かんねぇ~」
とペッパー君、ショートしたのかもしれません。
では次にAIの得意なことを紹介します。
AIが得意なこと
- ゲーム
- 道案内
- 翻訳
ゲームは人工知能が最も得意とする事。
過去のデータを元に、勝利する方法を膨大にインプットされているので、強いです。
実際に、囲碁ロボットは人間に勝ちました。
これはニュースでも話題になったので、知っている人も多いのではないでしょうか。
道案内で一番有名なのが、グーグルマップ。
地上からの情報を衛星で集めて、一番適切な行き方を示します。
- 電車で行くならこの方法
- 車ならこっちの方が空いているよ
- 自転車はこの道を通るといいよ
など、全て表示してくれる道案内機能は、車のナビでも大活躍。
翻訳機能も有名です。
「これあるなら、英語勉強しなくても良くね?」
という人、続出しましたよね(笑)
私もそう思いますが(笑)学生は英語のテストもあるので、そうもいかないのが現実。。。
社会人や大人は、翻訳AIで海外旅行も楽々になっています。
AIの苦手なこと・得意なことを更に詳しくこちらでまとめています↓
未来に得意になることもたくさん紹介しています^^
AIの歴史
第1ブーム
人工知能は、最近進化しだした
そんなイメージですが、実は1947年という今から100年近く前に「知能を持つ機械」が考え出されました。
人工知能を思いついたのが、アラン・チューリングという【チューリングテスト】で有名なイギリスの数学者。
これを開発したのが、アラン・チューリング。
当時、天才数学者として戦争中は軍からの依頼で暗号を解いていましたが、プライベートなことで41歳という若さで亡くなっています。
最初は、チェスゲームで人工知能を開発。
実際に人間に勝ったこともあったようです。
その他、迷路やパズルなどで人工知能を研究。
そして、1956年。
ダートマス会議という、研究発表の場で初めて「人工知能」という分野が創設され、その後人工知能の研究が盛んになりました。
これが、人工知能第一ブーム。
1950年代後半~1960年代
第2ブーム
第1ブーム時代は、ゲームなどの簡単な問題は解けても、実用社会での問題解決するような、今でいうスマートウォッチなどのような機能は作れませんでした。
まあ当たり前ですよね…
また、人工知能そのものがまだまだ社会に受け入れられる時代でもなく、当時コンピューターで翻訳をしようと研究していたアメリカも、研究支援が打ち切られたり、と人工知能に対しての期待は薄々。
しかし、1980年代。
第2のブームが到来。
エキスパートシステムという「専門分野の知識を覚えた人工知能に専門家のようになってもらう」システムを開発。
これは、専門的な「知識」を人工知能に入れて専門家の代わりをさせるというもの。
例えば、お医者さん。
病気に関する知識をぎっしり人工知能に入れます。
そうなると、一夜にしてお医者さんの出来上がり。
こうすれば、忙しいお医者さんに代わってAIが診察することができる
そう考えたんですね。
しかし、ここでも失敗点が出てきました。
自分が体調が悪い時に病院に行ったら、お医者さんになんて説明しますか?
「先生、なんか頭がガンガン痛くて…」
「喉がイガイガするんです」
「背中がズキズキ痛くて…」
「胃がムカムカします」
「肌がヒリヒリして痛い」
など、私達人間はとても曖昧な表現をします。
- ガンガン
- イガイガ
- ズキズキ
- ムカムカ
- ヒリヒリ
人間の場合、これで先生に大体の症状は伝わりますよね。
この「あいまいな言い方」がAIには理解できない、ということにこの時気づきました。
これって、今の時代でもありませんか?
Googleに
「近くの美味しい『もちもちの』パン屋さん探して」
というと
「申し訳ありません。私ではお役に立てそうにありません」
と言われたりとか(笑
人工的に作られた「脳」は、このようなあいまいな表現が理解できません。
第2ブームで分かったことは
「人間の知識の深さをAIに置き換える難しさ」
でした。
という課題点が残りました。
第3ブーム
さてやってきました、第3ブーム。
2010年代に入ると、第2ブームで出てきた問題を解決する方法を発見。
インターネットが発展したことにより、自分たちが持っている知識以上の情報を、webから大量に扱えるようになりました。
これらのデータを統計して、人工知能に学習させる【機械学習】が発展。
今までは、大量のデータを人間がせっせと入力していたのが嘘みたいに楽になり、なおかつ情報量も増えて、少しずつ人間に近づいてきました。
この機械学習を経て、更に進化したのが「ディープラーニング」という【深層学習】
膨大なデータを読み込み、それをコンピューターが
データにどんな特徴があるのか
を徹底的に分析し、たくさんの情報を取り出して数値化する。
人間が大量のデータを入力する必要がなくなったんです。
どんどん賢くなっているね!
更に【強化学習】というのも実験されました。
機械にひたすら試行錯誤をさせて、成功・失敗を繰り返し学習させていく方法です。
強化学習で有名なのが「AiphaGo」アルファ碁です。
とうとうロボットが人間に囲碁で勝ってしまったということで、世界で話題になりました。
知能をあげるために、ひたすら試行錯誤を行い、知能を強化する方法です。
この3つの学習方法を経て、AIはどんどん進化を遂げました。
ここで一旦、AIがどのような学習を経て進化したのかまとめます。
(自分で勝手に学習してくれる)
↓
深層学習
(更に深い内容まで学習してくれるので、知識がより豊富になる)
↓
強化学習
(知識を膨大に詰め込んだあと、AIなりに成功・失敗を体験させることでより強化される)
最強すぎますね(笑)
AIで検索されるキーワード一覧表はこちら。
まだまだたくさんありますが、簡単にまとめています。
人間はAIに勝てないのか
歴史を見ていくと、AIはどんどん進化し、私達人間よりもはるかに優れています。
囲碁やチェス、将棋などは過去の情報をもとに、AIに大量に知識を覚えこませ、ロボットが勝利しました。
しかし、どうしてもAIが人間に勝てないこともあります。
それが【万能性】
例えばお医者さん。
病院に行く人たちは、何かしらの症状を治してもらいたくて行きます。
その症状は人それぞれ。
例えば「頭が痛い」という場合でも
- ズキズキ
- ガンガン
- ズーン
など、痛さがそれぞれ違います。
また、その痛さは
- どれぐらいの頻度で?
- 1日の中で何時ぐらい?
- いつぐらいから痛い?
など細かいこともお医者さんは聞いてきます。
痛さと頻度、痛みの期間、痛い場所など全てを総合して、お医者さんは病気を判断します。
人間は様々な場面で、柔軟に対応できる性質を持っていますが、AIにはまだそれができません。
ここが唯一、人間がAIに勝てるところ。
但し、この「万能性」を目指し、研究も進められています。
いつしか、万能性を持った本物の人間のようなロボットが誕生する可能性は捨てきれません。
でも、ちょっと待ってください。
実はいま存在する「AI」と呼ばれる人工知能。
本物?
2020年ではまだ本物のAIは存在しない
そもそも、AIとは
人間の知能と同等レベルの能力を持つ人工的に作られた知能。
人間と同等というと
- 人間と同じように考え
- 人間と同じように察知し
- 人間と同じように何でも発言する
のが、本来の人工知能。
要は感情を持った脳のこと。
しかし、iPhoneで有名な「Siri」は、感情は一切ないどころか、言葉の意味一つ理解できていない。
だから実は、
本物の人工知能はまだどこにもいない。
のが正解です。
Siri(シリ)だけでなく
- Googlehome(グーグルホーム)
- AmazonEcho(アマゾンエコー)
も同じ。
人間が質問したことに答えてくれるので、てっきり人工知能が話していると思いがちだけど、実は人間の脳とは全く違う。
じゃあどのような機能がついていたら、本物の人工知能により近いのか。
それが
- 機械学習
- 深層学習(ディープラーニング)
と呼ばれる技術が使われているもの。
さっき紹介したAIを賢くする学習方法だね
この先、もっともっと人工知能の精度は上がり、ますます進化するはず。
- 機械学習
- ディープラーニング
この2つのキーワードが外せない。
まとめ
アニメで人気のドラえもん。
実はこのドラえもんを目指して、AIの研究が進められています。
四次元ポケットから何でも出せるのは、少し不可能かもしれませんが、人間の要望にいち早く答えて提供できるロボットです。
タイムマシンができると尚凄い(笑)
スマート生活では、
「電気つけて」
「テレビつけて」
と言えば、全て管理してくれるAI。
いずれ、私達人間と同じように感情で話し、そして悩みや病気を解決してくれるそんなAIが誕生するかもしれません。
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